先般の澤田地平氏独立問題は、サンクチュアリ教会食口の注目を集め、ズーム会議、ブログ、ライングループなどで、盛んに様々な意見が発信されました。教会長という指導的立場にある方の進退問題について、聖殿食口は自由に各自の意見を表明したのです。これは統一教会、家庭連合の歴史になかったことです。今日まで、教会の重要問題について食口が自由に意見を述べることなど許されませんでした。まさに、文亨進二代王が常に語られる、自由と責任に基づく聖殿食口の意思表明でした。
これらの意見は、みな真摯かつ信仰的なものでした。これはサンクチュアリ教会食口が優れた主体性と率直な発信力を持つことを示します。私たちは、真のお父様、三代王権のもとで、率直に自由に意見交換できる一つの家族であり、永遠の絆で結ばれた者たちです。今度のような経験を経ることによって、サンクチュアリ家族の融和、団結がより一層強いものとなったと信じます。
そもそも今回の澤田氏独立問題は、家庭連合が、澤田氏の松濤本部前やその他の活動に関して、江利川会長宛てに指導を求める通知書を送りつけてきたことに端を発します。その通知書には、7月1日のさいたまスーパーアリーナ大会でS氏が暴力事件を起こしたなどと書かれていましたが、会長は、取り急ぎ、通知書の内容に関する回答ではなく、礼儀正しく真心をもって、「受け取りました。」という趣旨の暑中見舞いを送ったにすぎません。
ところが、家庭連合は、家庭連合の分派対策公的サイトともいうべき「True Parents」というサイトにおいて、「サンクチュアリ信奉者の異常行動と澤田地平氏らの日本サンク脱退」という記事を掲げ、上記会長の受領書を「回答」として勝手に解釈するとともに、S氏の暴力事件を「あった」ものとして、根拠とする写真まで示しました。しかし、この記事は、以下の理由から、悪質な印象操作を目的とする捏造記事と言わざるを得ません。
まず、家庭連合が示した写真には、S氏と家庭連合の警備員と、近くでそれを見ている警察官が写っており、これを「暴力事件の決定的証拠」のごとく提示しています。しかし、もしこれがS氏の暴力ならば、目の前で見ている警察官は、当然、現行犯逮捕していたはずです。こんな至近距離ならば暴力を見過ごすはずはありません。しかし、警察官は何もしませんでした。それは警察官が現場で、「S氏の暴力があった」とは認識しなかった事実を示します。
また、ここは抗議活動が許可されている公道です。S氏は公道の中央付近で遊説していました。一方、警備員は本来、スーパーアリーナの敷地内において、抗議者に対し、活動が許されない敷地内に立ち入ることを注意する任務を負うものです。しかしこの警備員は、むしろ公道にかなり進出し、しかも、S氏に異常に接近し、許可されている抗議活動の妨害とすら思われるような過剰警備をしていたのです。二人が立っているのは公道の中心部です。S氏のこの姿勢は警備員の異常接近をやめさせるために取った行動なのです。
他方、もし警備員が本当にS氏から暴力を振るわれたなら、その被害者本人である警備員は、即刻、この警察官に暴力行為を訴えるはずです。ところがこの警備員もなにもしていません。ということは、この警備員自身も暴力を受けたとは認識していなかったのです。改めてその後、この警備員が被害届を出し、警察が届けを受理したとすれば、S氏に対する事情聴取、現場検証などが行われるはずですが、未だに何もなされていません。
この現場には、他に数人の警察官がおり、職務としてS氏の遊説を見ていました。そこで暴力事件が発生したのであれば、その目撃者は数人の警察官であるという、これ以上ないしっかりした「証人」がいる状況であるはずなのに、なぜ届けを出さないのでしょうか。それらの警察官もみな、暴力事件があったとは認識していないことが明らかだからにほかなりません。
以上は、現場にいた永田正治氏の目撃証言に基づきますが、当時のより詳細な状況につきましては、同氏ご本人が書かれたこちらの記事をご覧ください。https://www.kateirengou.jp/entry/2018/07/27/082904
家庭連合は、当日、澤田氏らの抗議活動の様子の動画を撮っていました。結局、上記写真は、動画の中から、一見、S氏が暴行したかのように見える一瞬の写真を切り取り、会長宛ての通知書に添付するだけでなく、誰もが見られるサイトにも掲載したものであり、本当に悪質な印象操作というほかありません。
なお、同サイトには、徳島教会における乱入者の写真も掲載されておりましたが、この乱入者は、日本サンクチュアリの所属メンバーではないことが確認できました。家庭連合が、事実確認もしないままに、一方的に乱入者の写真を掲載したことも悪質な印象操作ということになります。
サンクチュアリ食口におかれましては、誠に遺憾ながら、家庭連合が遂にここまでのことをするようになった、という事実をよくよく認識するとともに、どんな場面においても血気怒気に走ることなく、決してサタンの罠にはまることなく、冷静に穏やかに愛を持って、活動してまいりましょう。まさに、恩讐を愛することを実践できるかが問われているこの時です。
江利川会長が常に強調されるように、私たちは行く道が忙しいのです。韓氏オモニの背信により、大きく後退してしまった真のお父様の摂理を、一刻も早く正軌道に復帰させ、人類を救済しなければなりません。そのために文亨進二代王様は先頭に立たれ開拓されています。私たちはしっかりお支えしなければなりません。私たちは、たとえ、住む地域、また所属は違っても、大きくサンクチュアリ食口として、それぞれの立場で努力し、歴史的使命を完遂するため前進してまいりましょう。
総務 (2018/7/30)