悠久の歴史を通じ、人間は目に見えない至高の存在を求め、真の幸福を求めて来ました。その人間の歴史を、私達は聖書によって辿ることができます。
聖書によれば、太古の昔、この世界は創造主である神によって創造されました。神は、創造の御業の最後に人間を御創りになられました。神は人間に三大祝福を与え、人間を通して創造理想を地上に実現することを願われましたが、最初の人間であるアダムとエバは、神のみ言に背き、禁断の木の実を食べ、エデンの園から追放されたとあります。エデンの園からの追放以来、人間は悪にまみれた苦難の道を歩みました。
しかし、神は悪に染まった人間の中で、ご自身の基台になる一人の人物を見出されました。その人こそ、約四千年前のアブラハムであり、現代のユダヤ人、アラブ人の共通の祖先とされている人物です。
イスラエル民族は、他国において奴隷生活をしたり、侵略されたりと苦難の道を歩みますが、人間の歴史で最初の一神教であるユダヤ教を鍛え上げて行きます。
二千年前、ユダヤ教の伝統に立って、旧来のユダヤ教の枠内に収まらない革新的な人物が現れました。イエス・キリストです。キリストとは、ギリシャ語で救世主を意味します。
イエス・キリストは、天国の到来とユダヤ教の戒律を超えた愛、そして、罪の悔い改めと許しを訴えました。しかし、当時のユダヤ教の指導者達は、イエスの本質を理解することができず、イスラエル民族を支配していたローマ帝国に、イエスを訴えて、偽キリストとして罪に定め、十字架に架けて殺してしまいます。
その後、亡くなったはずのイエスが蘇り(復活)、逃げていた弟子達を訪ねた時、彼らはやっとイエスが本当に救い主であったと悟ったのです。そして、死んでも蘇る信仰、死を恐れない原始キリスト教が出発しました。キリスト教は世界中に広まり、この二千年間の歴史と世界を動かす原動力となりました。
キリスト教においては、亡くなったイエスがもう一度来られ、今度こそは天国を実現するという信仰があります。これをイエスの再臨と言い、来られる方を再臨主と言います。では、再臨主はいつ来られるのでしょうか。
私達は、イエスの再臨は既になされたと考えています。その方こそ、1920年、朝鮮でお生まれになった文鮮明先生です。
文先生は、人生と宇宙の根本問題を明らかにし、歴史に秘められた奥義を解く新しい真理を提示されました。神のみが知り給う血と汗と涙の犠牲の道を歩まれ、真の愛を教示されました。理念だけに留まらず、天国を具体的に実現していくための様々なプロジェクトを提唱し、主導されました。
文先生は、2012年に亡くなられましたが、一番末の御子息である文亨進牧師を、後継者、相続者、代身者として指名していかれました。文亨進牧師は、アメリカ合衆国を中心に活動しておられますが、支持する者達は世界に広がっています。
アメリカ合衆国で文亨進師の主催される教会は「世界平和統一聖殿」と言い、その略称は、Sanctuary Churchであり、日本において文亨進師と共に歩む私達も、自らの略称を「日本サンクチュアリ協会」と名付けました。
私達、日本サンクチュアリ協会は、聖書に基づき、ユダヤ教、キリスト教の伝統に立ち、神の御意と摂理に深く思いを致す教会です。私達は、神のみ言を深く学び、人格を磨き、社会と世界に貢献していきます。